カドゥケウス

ギリシャ神話では、伝令使や使者は一般に杖を携えていた。ゼウスの息子ヘルメスは神々から人間への使者であり、ギリシャ語でケリュケイオン、ラテン語でカドゥケウスと呼ばれるそのような伝令の杖を携えていた。ヘルメスは翼のある帽子と翼のあるサンダルを身につけていた。彼の伝令の杖にも同様に翼がある。それは短い棒で、二匹の蛇が巻きついている。蛇の頭は翼のすぐ下で向かい合う。

カドゥケウスはヘルメスと、彼に関連するあらゆる交易や事業を表すようになった。またヘルメスのローマにおける対応神にちなんで名付けられた惑星水星の占星術シンボルにもなり、その後その金属の同名のものにもなった。基本的に、メルクリウスが表していたすべてのものがカドゥケウスによって象徴される。メルクリウスは雄弁、商業、金儲け、旅行、窃盗のローマの神である。またあらゆる技芸を発明したとも信じられていた。

カドゥケウスを医療分野のシンボルとして用いること、とりわけアメリカの病院での使用については、現在も論争が続いている。医学または医療行為の本当のシンボルは「アスクレピオスの杖」である。アスクレピオスは癒しと医学のギリシャの神である。アスクレピオスの杖には翼がなく、巻きついている蛇は1匹だけである。この混同は19世紀半ばに始まったと信じられており、専門家や学者が「薄弱で疑似歴史的な研究」とみなすものについての長く曲折した物語として続いている。

カドゥケウス

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